骨盤の歪みが引き起こす症状

症状について
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骨盤の構造

骨盤は真ん中の仙骨と両側の寛骨という骨から出来ています。

この寛骨といのは腸骨恥骨坐骨の3つの連結しているひとつの骨のことを言います。 仙骨の上には背骨が乗っていて、寛骨には股関節が連結しています。

仙骨と腸骨は、仙腸関節という関節でつながっており、靭帯で強固に固定されています。前方では、左右の恥骨が軟骨で結合していて、上から見ると筒のように丸くつながっています。

骨盤が歪むとは

骨盤が歪むとは、簡単に説明すると「骨の結合部のズレ」です。

上記で説明した仙腸関節恥骨結合という結合部の所では、捻れが生じやすく、日頃の姿勢や外傷などにより歪んでしまいます。

骨盤が歪んでしまうとそれぞれの骨の位置がおかしくなり、足の長さが変わったり背骨が曲がってしまい姿勢が崩れてしまうのです。

骨盤の歪みが引き起こす症状

・肩こりや腰痛などの痛み

骨盤が歪むと骨盤とつながる背骨にも影響を与え姿勢が悪くなります

姿勢が悪いと肩こりになったり、腰が痛くなったりしやすくなるのは皆さんも想像できると思います。

これは骨が歪むことにより、その骨格周囲の筋肉が伸ばされたり、緊張し硬くなったりすることで、血管や神経が圧迫され痛みが起こります。

また、肩こり、腰痛だけじゃなく股関節の痛みも引き起こします。

・頭痛やめまい

これは骨盤の歪みから、先ほどの背骨の不良姿勢につながり、首や肩の筋肉の緊張が頭まで伝わってしまい、血管や神経を圧迫し頭痛やめまいの原因となるのです。

人間の体は骨盤から背骨を介して頭まで全てが連結しているので、このように頭まで影響が出てしまうのです。

・足のむくみや冷え

デスクワークなど長時間座って作業する方は、多くの方が悩んでいるのではないでしょうか?

対策としていろいろ試しているけどよくならない方も多いと思います。

実は、それは骨盤の歪みも大きく関係しています。

骨盤が歪むと、中を通る血管やリンパを圧迫したり引き延ばしたりするため、循環が悪くなってしまうのです。

すると足に血液が溜まってしまい、水分が血管の外に漏れ出てむくんでしまいます

また体温の熱も血液に乗って運ばれてくるので、滞っていると熱が運ばれず放散してしまい冷えてしまうのです。

・便秘や下痢などの症状

骨盤は内臓を入れる受け皿のような包み込む形をしています。

この受け皿である骨盤がずれてしまうと、腸や胃などの内臓の位置もズレてしまいます

そして、内臓自体が圧迫されたり血液やリンパの流れも滞り腸のぜん動運動が鈍くなってしまい便の排出がスムーズに行えなくなります

・生理痛や生理不順

骨盤が歪んでしまうと、子宮や卵巣が圧迫されたり引き伸ばされたりして血行不良となってしまいます

すると子宮や卵巣への栄養供給が不十分となり、女性ホルモンの分泌に異常を来します

その結果ホルモンバランスの乱れが起こり、生理痛がきつくなったり、生理不順が起こりやすくなります。

・基礎代謝の低下

基礎代謝の4割はインナーマッスルが占めています。

インナーマッスルとは、体の姿勢を維持してくれている体の奥のほうにある筋肉です。

特に体の土台となる骨盤や腰の骨を支えているのが、腸腰筋というおなかの奥のほうにある筋肉です。この筋肉は、骨盤を起こし腰を伸ばしてよい姿勢を作る働きをします。

しかし、骨盤が歪んでしまうとこのインナーマッスルがうまく働けなくなり、姿勢が悪くなってしまいます

姿勢が悪くなるとインナーマッスルも衰え、骨盤を歪ませてしまうという悪循環になってしまいます。

インナーマッスルが衰えてしまうと、基礎代謝の総量が落ちてしまいカロリー消費が低下し、太りやすい体質になります。

さらには基礎体温の低下を招き、免疫力の低下を起こしたりなど、いろいろな症状の原因になってしまいます。

このように、骨盤の歪みが引き起こす症状は多く、体や生活に大きな影響を与えます。

骨盤の歪みを長い間放っておくと、姿勢もそのまま固まってしまうので、骨盤に歪みがある方は早めに改善することをお勧めします。