猫背(猫背のデメリット、矯正するメリット)

症状について
スポンサーリンク

猫背によるデメリット

猫背姿勢が続くと、活気や元気がなく見えてしまうだけでなく、全身に対して様々な悪影響がでてしまいます。

肩こりや腰痛

背中の丸みが強くなることに伴い、頭は正常な位置よりも前方にでてしまいます。

頭が前方にでてしまうと、重力で頭が下がり目線が下を向かないように、首周りの筋肉が頑張って支えなければなりません。

その結果、必要以上に首や肩の筋肉が収縮することになり、肩こりにつながってしまいます

また、猫背姿勢になると上半身の重心位置がずれてくるため、腰の筋肉や関節にも負担がかかってきて腰痛にもなりやすくなってしまいます

腹筋や背筋の低下

正しい姿勢では、脊柱の前後にある腹筋や背筋がバランスよく働いてくれます。

しかし、猫背の姿勢では腹筋も背筋もあまり使われていないため、徐々に筋力が落ちてきます

そうなると、いざよい姿勢を取ろうとしても持久力がなく、すぐ不良姿勢に戻ってしまったり、重い物を持ち上げようとしたときに筋力が足らずに腰を傷めたりします。

胃腸の消化不良

胃腸などの内臓は、背骨の位置がよい状態だとお腹の正しい位置に収まり、うまく機能できるようになっています。

しかし、猫背姿勢になり体が曲がると、内臓も押しつぶされた状態になってしまいます。

その結果、胃腸の働きが悪くなり、食べ物の消化が滞ったり逆流するといったことも起こります。

ひいては便秘下痢などの症状や肌荒れ慢性疲労など様々な症状につながってきます。

代謝低下

人間の身体は生命を維持するために、常にカロリーを消費しています(基礎代謝)。

そして、重力に抗して生活しなければならないため、体が倒れないように姿勢を維持する筋肉(いわゆるインナーマッスル)が常に働いてくれています。

しかし猫背姿勢になってしまうと、正しい姿勢でいるときに比べて姿勢を保持するために必要な腹筋や背筋がきちんと使えず、基礎代謝が落ちてしまいます

結果として、全身の代謝が低下してしまい、カロリーが消費しにくく肥満の原因となります。

また、血流の低下から、冷え性低血圧肌荒れ生理不順疲れやすい免疫力の低下などにつながります。

脊柱の変形

長年不良姿勢を続けていると、背骨の関節は動きにくくなり、骨自体も変形してしまいます

すると正しい姿勢をとることは難しくなってきますし、無理に正しい姿勢をとろうとすると関節や骨を傷めることになってしまいます。

さらに、変形が進むと神経を圧迫したりして、首や腰のヘルニア脊柱管狭窄症といった、痺れなどの神経症状も発症してしまいます。


猫背矯正をするメリット

姿勢が良くなることで、上に挙げた症状を改善するだけでなく、他にもいくつものメリットがあります。

見た目がよくなる

姿勢が良いと人に好印象を与えます

ただ座っているだけでも、ハツラツとしてやる気があり、性格が明るく自信たっぷりにみえます

また、姿勢が良いとそれだけでスタイルが良くみえます

さらによい姿勢が維持できてくると代謝が良くなり、痩せやすい体質にもなります。

疲れにくい体になる

姿勢が良い状態というのは体全体の歪みがなく、上半身を骨で支えてくれるので無駄に筋肉を使わず、疲労しにくい状態になります。

そして、体が軽く感じられるでしょう。

明るく前向きになれる 

姿勢が気分や感情に影響を及ぼすということは、様々な研究で明らかにされています。

猫背の姿勢は自信がない時や不安、落ち込んだ時の姿勢で、無意識にそのような負の感情に引っ張られてしまいます

逆に、癖になってしまった悪い姿勢を改善することで、前向きな気持ちになれたりやる気が出てきたり心理面に良い影響を与える効果が期待できます

脳の活動を上げる

前頭葉の活動が、体の姿勢によって影響を受けるという研究もされています。

うつむき姿勢よりも直立姿勢の方が前頭葉が活性化する傾向にあり、知的作業の効率が向上するということです。

また、よい姿勢だと呼吸が深くなり、血液循環が改善され、脳への酸素供給量も増大し、作業への集中力が増します

猫背を矯正することは、普段からの症状を改善するだけでなく、作業効率を上げたり、気持ちを前向きにさせてくれたりと、仕事だけでなく日常生活や人生にも良い影響を与えてくれるかもしれません。